会社員が副業を始めるときの選び方・始め方・続け方を、手順に沿ってまとめています。

Choosing

副業の選び方

会社員ができる副業の種類を働き方別に整理する

目次
  1. 雇われる副業:アルバイトや単発の仕事
  2. 仕事を受注する副業:ライティングや制作など
  3. ものを売る副業:物販やハンドメイド
  4. 貸す副業:スペースや持ち物を活かす
  5. 運用する副業:株式や不動産への投資
  6. 5つを時間と元手で並べて比べる
  7. 次にやること

会社員ができる副業は、働き方で分けると「雇われる」「仕事を受注する」「ものを売る」「場所や物を貸す」「資産を運用する」の5つに整理できます。職種の名前を並べるより、この分類で見たほうが、自分の生活に合うかどうかを判断しやすくなります。

雇われる副業:アルバイトや単発の仕事

飲食店や配送、イベントスタッフなど、時間と引き換えに時給をもらう形です。始めやすさは5つの中でも高く、応募から数日で働き始められることもあります。収入が見込みやすいのも特徴です。

一方で、働く時間が決まっているため、本業が忙しい時期に調整しにくい面があります。また、雇用契約を結ぶ副業では、本業と副業の労働時間が合算して考えられる決まりがあります。長時間労働になりやすいので、体力の管理は意識しておきたいところです。

向いているのは、まず手堅く収入を作りたい人や、特別なスキルがまだない人です。副業を始める最初の一歩として選ぶ人も少なくありません。

たとえば夜に1時間しか取れない人でも、週に5日続ければ月に20時間前後になります。時給で換算してみると、その副業がどれくらいの時間単価になるのかが分かり、他の働き方と比べやすくなります。始めやすい副業ほど単価が低めになりやすい傾向があるので、収入だけでなく、そこで得られる経験も一緒に評価してください。

仕事を受注する副業:ライティングや制作など

文章を書く、デザインを作る、動画を編集する、データを入力するなど、成果物を納めて報酬を受け取る形です。自宅で、自分の好きな時間に作業できるのが大きな魅力です。

ただし、納期があるため、約束した日までに仕上げる責任が生じます。最初は単価が低くなりやすく、実績を積みながら少しずつ条件を良くしていく流れが一般的です。

仕事の探し方としては、クラウドソーシングのサービスや、知人からの紹介などがあります。契約内容や報酬の支払い時期は、受ける前に文面で確認しておくと、トラブルを避けやすくなります。

最近は、スマートフォンで撮影して出品できるフリマアプリが広く使われています。完成した作品だけでなく、制作の過程を発信して購入者とのつながりを作る人もいます。ただ、どの形でも、自分の時間の使い方と利益のバランスを確認し続けることが欠かせません。

ものを売る副業:物販やハンドメイド

不用品の販売、仕入れた商品の転売、手作りの作品の販売などが含まれます。在庫を持つ形と、注文を受けてから作る形があり、資金の使い方がだいぶ違います。

物販は、仕入れ価格と販売価格、送料や手数料を引いた差額が利益です。売れ残りのリスクもあります。ハンドメイドは、作る時間そのものが原価になるため、時給に直したときの採算を一度計算しておくと現実が見えます。

中古品を継続的に仕入れて売る場合は、古物営業の許可が必要になることがあります。自分の扱う品物がその対象になるか、事前に管轄の警察署などで確認してください。

物販は、作業の多くを自分でコントロールできるため、続けるほど要領が良くなりやすい分野です。出品文の書き方や写真の撮り方といった細かな工夫が、そのまま成果の差になって返ってきます。一方で、在庫の置き場所や梱包の手間など、生活空間に影響が出る点は見落とされがちです。

貸す副業:スペースや持ち物を活かす

空いている部屋や駐車場、使っていない機材などを貸して収入を得る形です。時間をかけずに収入が入る点は魅力ですが、始めるまでの準備や、法律や契約の確認に手間がかかります。

住まいを宿泊用に貸す場合は、住宅宿泊事業法などの決まりがあり、届出が必要です。賃貸住宅なら、貸主の許可がなければ転貸できません。駐車場や物の貸し出しでも、事故やトラブルの際の責任を誰が負うかを決めておく必要があります。

まとまった元手や、貸せる資産がある人向けで、誰にでも向くわけではありません。

貸す副業の良さは、一度仕組みを整えれば、日々の作業が少なくて済むことです。反面、利用者とのやりとりや、清掃、故障への対応など、見えにくい手間が発生します。収入の見込みを立てるときは、こうした手間と、空いている期間があることも織り込んでください。

運用する副業:株式や不動産への投資

株式や投資信託、不動産などで資産を増やす形です。働く時間はあまり必要ありませんが、元本が減るリスクがあります。収入を得る手段というより、お金に働いてもらう手段と考えると理解しやすくなります。

会社の就業規則では、投資は副業として扱われないことが多い一方、不動産の賃貸のように事業として行う場合は届出が必要になる会社もあります。自分の会社の決まりを確認しておくと安心です。

投資にかけるお金は、生活費とは別に、減っても生活に響かない範囲に限ることが基本です。詳しくは、副業と投資の違いを扱った記事で触れています。

投資の収益は、時間をかけた分だけ増えるものではありません。値動きによって、プラスにもマイナスにもなります。勉強する時間は必要ですが、毎日張りついていなくてはいけない性質のものでもありません。長く続ける前提で、仕組みを理解してから始めることをおすすめします。

5つを時間と元手で並べて比べる

5つの働き方を、「始めやすさ」「必要な元手」「時間の自由度」で並べると、次のようになります。

  • 雇われる:始めやすい、元手は不要、時間は決まっている
  • 受注する:スキル次第、元手は少ない、時間は比較的自由
  • 売る:やや始めやすい、仕入れに元手が必要、時間は自由
  • 貸す:準備が大変、資産が必要、時間はほぼ取られない
  • 運用する:始めやすい、元手が必要、時間は取られないがリスクがある

どれが優れているということはありません。自分の持っている時間、お金、スキルのどれが一番余っているかで、合うものが決まります。

実際には、複数の働き方を組み合わせている人も多くいます。たとえば平日は受注型の仕事を細く続け、週末に物販を行うといった形です。ただし、最初から組み合わせるより、一つに慣れてから足していくほうが、負担が少なく済みます。

最後に、どの働き方を選ぶ場合でも、副業の収入には税金の手続きが関わってきます。給与以外の所得が一定額を超えると確定申告が必要になるため、収入と経費の記録は初日からつけておくと、あとで困りません。難しく考えず、日付、金額、内容をメモするだけでも、立派な記録になります。税金の詳しい扱いは、確定申告について扱った記事を参照してください。

次にやること

まず、自分の手元で一番余裕がある資源を一つ決めます。時間なのか、お金なのか、スキルなのか。そのうえで、5つの働き方のうち、その資源が活きるものを一つ選びます。

選んだら、同じ働き方の副業を3つ書き出し、必要な準備や費用を調べてみてください。調べてみて気が重くなるものは、その時点で候補から外して構いません。会社の就業規則の確認も、この段階で済ませておくと、あとで慌てずに済みます。