会社員が副業を始めるときの選び方・始め方・続け方を、手順に沿ってまとめています。

Choosing

副業の選び方

在宅でできる副業を作業内容で比べる

目次
  1. 書く作業:記事や文章の執筆
  2. 作る作業:デザイン、動画、プログラム
  3. 入力する作業:データ入力や文字起こし
  4. 教える作業:オンラインでのレッスンや相談
  5. 売る作業:出品や販売
  6. 5つを比べる3つの目線
  7. 次にやること

在宅でできる副業は、「書く」「作る」「入力する」「教える」「売る」という作業内容で比べると、自分に合うものを選びやすくなります。仕事の名前から探すのではなく、実際に手を動かす作業が何なのかを軸に見てください。ここでは5つの作業内容を、必要なスキルと始めやすさ、注意点の順に見ていきます。

書く作業:記事や文章の執筆

ウェブ記事や商品説明、メールマガジンの文章を書く仕事です。パソコンとインターネット環境があれば始められ、初期費用がほとんどかかりません。

文章を書くのが苦にならない人に向いていますが、読みやすさや正確さが求められます。調べたことを整理して、読み手に伝わる形にする力が、そのまま品質になります。

報酬は、文字数あたりや記事あたりで決まることが多く、最初は低めの設定から始まりがちです。実績を積み、得意な分野ができるにつれて、条件を上げていく流れが一般的です。納期が決まっているため、本業の繁忙期にどう対応するかは、事前に考えておく必要があります。

文章を書く作業では、最初の1本が一番時間がかかります。調べ方や構成の作り方に慣れていないためで、回数を重ねるうちに、作業時間は短くなっていきます。最初の数本は、時給に換算せず、練習期間と割り切る気持ちを持っておくと、気が楽になります。

作る作業:デザイン、動画、プログラム

画像のデザイン、動画の編集、ウェブサイトやアプリの制作など、成果物をつくる仕事です。必要なスキルの幅が広く、始める前に学ぶ時間が必要になります。

その分、スキルが身につけば、単価を上げやすい傾向があります。作品の実績をまとめた見本を用意しておくと、仕事を受けるときの強い説得材料になります。

ソフトやツールの費用がかかる場合があり、無料や低価格のものから始めて、必要に応じて増やすのが無理のない進め方です。ただし、ソフトを購入すれば仕事が来るわけではないので、買う前に、そのソフトで何を作りたいのかを決めておいてください。

制作系の仕事で気をつけたいのは、修正の回数です。依頼を受ける前に、修正を何回まで無料で受けるのか、追加の修正に料金が発生するのかを確かめておいてください。ここを曖昧にしたまま受けると、作業時間が膨らんで、時給に直したときの収入が大きく下がることがあります。

入力する作業:データ入力や文字起こし

データの入力、アンケートの集計、音声の文字起こしなど、決まった手順で進める仕事です。特別なスキルが少なくて済み、始めやすい分野です。

反面、報酬は低めになる傾向があり、作業量に比べて収入が伸びにくい面があります。タイピングの速さや正確さが、そのまま時間あたりの収入に影響します。

個人情報や機密データを扱う案件では、情報管理のルールが厳しく設定されています。自宅の作業環境が、その基準を満たせるかを確認してください。共有のパソコンで作業しない、画面を他人に見せないなど、基本的な対策は必須です。

入力系の仕事は、作業を始める前に、1件あたりの作業時間を試して測ることが役立ちます。ためしに10件分を実際に処理し、かかった時間から時給を割り出してみてください。応募前の判断材料になり、引き受けてから「割に合わなかった」となる事態を減らせます。

教える作業:オンラインでのレッスンや相談

語学、楽器、資格の勉強、パソコンの使い方など、自分の知識や技能をオンラインで教える仕事です。ビデオ通話のできる環境があれば始められます。

生徒や相談者と時間を合わせる必要があるため、夜や休日に枠を決めて対応することになります。時間の自由度は、前の3つよりやや低くなります。

一方で、1回あたりの単価は比較的高く、経験や資格が評価されやすい分野です。教える内容を整理する過程で、自分自身の理解も深まります。人と話すことが苦にならない人、説明するのが好きな人に向いています。

教える仕事では、最初の生徒を見つけるまでが最大のハードルです。知人に声をかける、体験レッスンを格安で提供する、スキルを売買できるサービスに出品するといった方法があります。いずれも、教える内容と対象者を具体的に決めておくと、見つけてもらいやすくなります。

売る作業:出品や販売

不用品の販売、手作り品の販売、仕入れた商品の販売など、ものを売る仕事です。在宅といっても、発送のために郵便局やコンビニに行く手間があります。

初期費用は、扱う商品によって大きく変わります。不用品の販売なら、ほぼゼロから始められ、慣れる練習にもなります。仕入れが必要な場合は、売れ残りのリスクも考慮が必要です。

写真の撮り方、商品説明の書き方、価格の付け方といった技術が、売れ行きに直結します。毎回の出品結果を記録して、売れた理由と売れなかった理由を振り返ると、少しずつ上達します。

販売系では、季節やトレンドによって売れ行きが変わります。年間を通して安定して売れる商品もあれば、特定の時期にだけ動く商品もあります。1年分の売れ行きの波を見られるようになると、仕入れや出品のタイミングを計りやすくなります。

5つを比べる3つの目線

5つを横に並べて比べるときは、次の3つの目線を使います。

  • 始めやすさ:学ぶ時間や初期費用がどれくらい必要か
  • 時間の自由度:自分の都合で作業を進められるか
  • 収入の伸びしろ:経験を積むと単価や収入を上げられるか

たとえば入力作業は始めやすいものの、伸びしろは小さめです。制作は始めるまでが大変ですが、伸びしろが大きくなります。

どの項目を重く見るかは人によって違います。まず収入の足しにしたいなら始めやすさを、将来の独立も視野に入れるなら伸びしろを重視するといった具合です。

最後に、在宅の副業は、自分で環境を整える必要があります。机と椅子、通信の速度、作業に集中できる場所の確保など、仕事のしやすさに直結します。大がかりな準備は不要ですが、作業の効率が上がるように、小さな工夫を加えていくと快適になります。

また、在宅だと本業と副業の境目があいまいになりやすい点にも気をつけてください。副業の作業時間を決め、終わったら片づけて、気持ちを切り替える習慣をつけると、生活のリズムが崩れにくくなります。

次にやること

5つの作業のうち、気になるものを2つ選び、それぞれについて次の3点を調べてみてください。募集の条件、必要な道具、報酬の相場です。報酬の相場は、複数の募集を見比べて、おおよその幅をつかみます。

調べ終わったら、小さな案件を1件だけ試す、あるいは無料で体験できる講座を受けてみるなど、手を動かす計画を立てます。実際にやってみると、作業の向き不向きが、頭で考えるよりずっとはっきり分かります。会社の副業規則の確認も、あわせて済ませておくと安心です。