会社員が副業を始めるときの選び方・始め方・続け方を、手順に沿ってまとめています。

Time

時間の作り方

残業が多い人の副業の選び方

目次
  1. 残業が多い人が抱える副業の悩み
  2. 選ぶ基準は「時間の自由度」
  3. 向いている副業の例
  4. 避けたい副業の例
  5. 無理を防ぐ工夫
  6. 残業そのものを見直す視点
  7. 次にやること

残業が多くて時間が読めない人には、作業時間を自分で調整でき、中断しても影響が小さい副業が向いています。納期が厳しいものや、決まった時間に拘束されるものは、本業の都合で崩れやすいため、避けたほうが無難です。選ぶ基準、候補、避けたい副業、無理を防ぐ工夫を整理します。

残業が多い人が抱える副業の悩み

残業が多い人は、副業の時間を確保しにくい状況にあります。帰宅が遅くなり、疲れも溜まるため、帰ってから作業する気力が残らないことが少なくありません。

さらに、残業の量が日によって変わるため、計画が立てにくいという問題があります。今日は早く帰れると思っていたのに、急な対応で遅くなる。そんなことが続くと、副業の予定が崩れ、続ける意欲が下がります。

こうした状況で、無理に時間を作ろうとすると、睡眠不足につながります。まず、自分の置かれた状況を受け入れたうえで、その条件に合った副業を選ぶことが、現実的な解決策です。

自分の残業の傾向を知っておくことも、副業選びの助けになります。月末や期末に忙しくなる、特定の曜日に残業が集中する、といった規則性があれば、副業の予定をそれに合わせて組めます。残業の記録を数か月つけてみてください。

選ぶ基準は「時間の自由度」

残業が多い人にとって、最も重要な基準は、時間の自由度です。いつ作業しても構わないか、中断して再開しやすいか、という観点で見てください。

具体的には、作業の時間帯が決まっていないものが向いています。納期が数日から数週間先にあり、その間の好きな時に作業を進められる副業です。急な残業が入っても、別の日に取り戻せます。

また、作業を小さく区切れることも大切です。10分や20分でも進められる作業なら、疲れた日でも少しだけ手をつけられます。全か無かではなく、少しずつ進められる形が理想です。

時間の自由度が高い副業でも、納期が重なると負担が増えます。引き受ける案件の数を絞り、スケジュールに余白を残すことが、残業の多い人には特に重要です。収入を急がず、少しずつ積み上げる気持ちで取り組んでください。

向いている副業の例

時間の自由度が高い副業としては、次のようなものがあります。

  • 文章の執筆(納期に余裕のある案件)
  • 作品や商品の制作と販売
  • 資格の学習やスキルの習得に向けた準備
  • 不用品の出品

文章の執筆は、自分のペースで進められる点が魅力です。納期が長めの案件を選べば、残業の多い週も調整できます。ハンドメイドなどの制作は、気が向いたときに手を動かせます。

資格やスキルの学習は、副業の収入に直結しないものの、将来の準備として有効です。残業が落ち着いたときに、すぐに動き出せる状態を作っておく意味があります。

ただし、決まった時間に働く副業が一概に悪いというわけではありません。残業の少ない曜日が固定されている人なら、その曜日だけのシフトは可能です。自分の本業の実態と照らして、現実的に守れるかを見極めてください。

避けたい副業の例

反対に、時間の拘束が強い副業は、避けたほうがよいでしょう。たとえば、決まった曜日や時間にシフトが入るアルバイトです。残業で間に合わなくなると、遅刻や欠勤になり、信頼を失います。

オンラインで生徒を教える仕事も、予約の時間が決まっているため、残業との相性が良くありません。急な都合でキャンセルが続くと、評価が下がります。

即応性を求められる仕事にも、注意が必要です。問い合わせに数時間以内の返信が求められる案件などは、本業の勤務中に連絡が入っても対応できないため、負担が大きくなります。受ける前に、対応の期限を確認してください。

疲れて帰宅した日は、副業の作業を休む日と決めて構いません。その代わり、余力のある日に、少しだけ多く進めます。波のある生活の中で、作業量をならして考えると、気持ちが楽になります。

食事や睡眠の乱れを防ぐために、帰宅後の流れを決めておくのも役立ちます。帰宅したら食事、入浴、就寝準備と済ませ、余力があれば副業に15分だけ手をつける、という順番です。副業を後ろに置くことで、健康を守れます。

無理を防ぐ工夫

残業が多い人が副業を続けるには、あらかじめ無理を防ぐ仕組みが必要です。

まず、副業の量に上限を設けます。「週に5時間まで」「案件は同時に2件まで」といった決まりを作ります。余裕がないときは、新しい依頼を断る勇気も必要です。

次に、予備の時間を作ります。納期の設定は、実際に必要な期間より長めに見積もります。残業で作業が進まない週があっても、間に合うようにするためです。

さらに、休日を守ります。残業が多いほど、休日の休息が大切になります。休みの日まで副業で埋めると、疲れが取れず、本業に悪影響が出ます。休日は、副業の作業を最小限にとどめてください。

副業を始める前に、会社の副業に関する規則を確認しておくことも欠かせません。残業が多い職場では、副業の可否や届出の扱いが厳しく定められていることもあります。規則の確認方法は、別の記事で詳しく説明しています。

残業そのものを見直す視点

副業の時間が取れない根本の原因が、残業の多さにあるなら、残業を減らす工夫も検討できます。業務の進め方の見直し、優先順位の整理、周囲への相談など、本業の側でできることがあるかもしれません。

また、残業が恒常的に長時間になっている場合は、健康への影響が心配です。長時間労働が続いているなら、副業を始める前に、働き方そのものを見直す必要があります。会社の相談窓口や、公的な労働相談を利用する方法もあります。

副業が必要な理由が、収入の不足にあるなら、残業代との関係も考えてみてください。残業代が収入の一部になっている人は、残業が減ると収入も減ることがあります。全体の収支を見て、判断することをおすすめします。

最初の1か月は、収入を目標にするよりも、続けられるかを試す期間と位置づけてください。残業が多い中で、どの程度の頻度と量なら無理なく続けられるかが分かれば、その後の計画が立てやすくなります。

残業の多い時期が終わったら、副業に使う時間を少し増やすなど、波に合わせて動かす柔軟さを持ってください。忙しい時期は守りの姿勢で、余裕のある時期に攻めるという考え方で十分です。

それでも続けるのが難しいと感じたら、無理に副業を続けず、本業の環境が整うまで準備期間にあてる判断も賢明です。

次にやること

まず、直近1か月の残業時間と、副業に使えた時間を振り返ってください。残業が多い週と少ない週で、どのくらい差があるかを把握します。

そのうえで、時間の自由度が高い副業の候補を3つ選び、必要な作業時間と納期の目安を調べます。小さな案件や、短期の試しから始め、無理なく続けられるかを確かめましょう。